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 ■ あかばね日記 Vol.9 ■

■ 日射病と熱射病 ■

だんだんと暑くなってくるこの時期くらいから熱中症による大きな事故は報告されるようになります。 この時期からの十分な対策は、全ての人たちに大切なことです。 「日射病」と「熱射病」よく似た名前なので同じ病気だと思っている方も多いようですが実は違うものです。

●日射病:
夏の暑い日差しを浴びて歩き回ったときに体がオーバーヒートして起こります。 顔が赤くなって息遣いが荒く、皮膚は暑くてさらさらと乾いた状態で汗が出ません。 そして、目眩や頭痛、吐き気などの症状が出ます。 症状がひどいときは意識不明になり死亡することもあります。

日射病を防ぐにはつばの大きい帽子を被り、その下に タオルなどをいれ、後頭部と首に直射日光が当たらないようにします。 日射病にかかってしまったら風通しのよい木陰などに 頭を高くして寝かせ、濡れたタオルで首筋や腋の下などを 冷やします。あおいだりして風を送り、体温が平温になるまで 続けます。吐き気があったら顔を横に向かせます。 塩分の含んだ水(スポーツドリンクなど)を少しずつ 飲ませます。熱いものやアルコール類は禁物です。

■熱射病:
高温多湿の下で長時間歩いたり作業をした時に大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足して起こります。 つまり、体温の調節が効かなくなって起こるわけです。 顔は青白く大量の汗が出、皮膚は冷たくじっとりとした感じになります。 体温は普通かやや低めで脈は弱くて早い。 虚脱感とともに、目眩、吐き気がともないます。

熱射病を防ぐには高温多湿の所、たとえば夏の炎天下のテントの中での作業などは長時間に及ばないようにします。 作業中はこまめに水分や塩分を補給しておきます。 熱射病にかかったら、涼しい木陰に頭を低く足を高くして寝かせ、体温が低いようなら体を暖めます。 水が薄い食塩水を15分おきに飲ませます。

夏の暑い盛りに激しいスポーツをすると、体は高くなった体温を冷やすためにたくさんの汗をかきます。 あまりたくさんの汗をかき、この失った水分の補給をしてやらないと日射病になるというわけです。 運動の最中には水分なんてもっての他だとよく言われましたが適度な水分は絶対に必要です。

★高齢の方々は、体温調節の機能が低下しています。 そのため、自分では気づかないうちに脱水状態になっていることが多いです。 また、家の中にいても脱水になることがあります。 喉の渇きを感じる前に、感じなくても、こまめな水分補給が必要です。

★小さなお子さんは発汗機能が未発達なので、高齢者同様、こまめな水分補給を心がけてください。

予防してもらうことが何より大事ですが、体調の異変を感じたら早急な対応、医療機関への受信をしてください。

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